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綾部・古屋トチの実、焼酎に

住民グループ、5年がかりで完成

 綾部市睦寄町・古屋地区の住民グループ「水源の里・古屋」が、トチの実の焼酎「栃神(とちがみ)」を完成させ、市内の酒店などが販売している。トチを使った焼酎は前例がなかったが、5年がかりで完成させた。古屋は住民が3世帯4人しかいない府内で最も人口が少ない地区の一つだが、トチを使った特産品作りや都市部との交流に励んでおり、「古屋のがんばりが伝われば」と話している。

「がんばり伝えたい」

トチの実を天日干しする古屋地区の住民たち(綾部市睦寄町)
トチの実を天日干しする古屋地区の住民たち(綾部市睦寄町)

 栃神は、トチの実を20%以上使った本格焼酎。地区の里山で収穫し、天日干しした実を砕き、西山酒造場(兵庫県丹波市)が蒸留して製造。佐々木酒店(綾部市西町2丁目)が販売協力している。まろやかな味わいで、一口含むとトチの豊かな香りが広がる。

 綾部市睦寄町・古屋地区の住民グループ「水源の里・古屋」が、トチの実の焼酎「栃神(とちがみ)」を完成させ、市内の酒店などが販売している。トチを使った焼酎は前例がなかったが、5年がかりで完成させた。古屋は住民が3世帯4人しかいない府内で最も人口が少ない地区の一つだが、トチを使った特産品作りや都市部との交流に励んでおり、「古屋のがんばりが伝われば」と話している。

発売された焼酎「栃神」(綾部市西町2丁目・佐々木酒店)
発売された焼酎「栃神」(綾部市西町2丁目・佐々木酒店)

 古屋地区は住民4人全員が高齢者だが、「水源の里」としてトチの実を使ったおかきやクッキーを生産・販売している。焼酎は、住民のひとりで、水源の里・古屋代表の渡邉和重さん(66)が発案し、2013年から複数の酒造会社に協力を打診。渡邉さんの熱意に心を打たれた西山酒造場が工夫を重ねて焼酎を完成させた。

 渡邉さんは「森で育まれたトチの風味を味わってもらえれば」と話している。焼酎は720ミリリットル瓶で、綾部市観光協会0773(42)9550の買い物サイト「あやセレ」で販売しているほか、佐々木酒店やあやべ特産館(青野町)で販売している。価格は店頭2484円、ネット販売2700円。

【2018年05月18日掲載】